2019年5月26日(日)
参加者 大島、大波、岡部、兼高、川口、鈴木、長谷川、渡辺(孝)、渡辺(千)、渡辺(正)、君塚 (敬称略)
晴れ。10時間歩くには絶好の天気。人気の少ない猿橋駅を後に登山口まで道路を進み、狭く急な登山道からこの日のハイキング開始。800メートルから900メートルと標高のさほど高くない山々、稜線からは手に取るように民家の見える位置的にはまさにハイキングといえるような山々である。しかし、登り始めるとほどなく岩交じりの急登が始まる。さほど気温は高くないが既に汗が流れている人も。岩交じりが過ぎるとなだらかになる、がまた急登、登りきると急下降この繰り返し。細かい石があり非常に滑りやすい中、下りは慎重に進む。急登、急下降、ちょっと平坦、山腹の道が谷川に斜めになっている箇所は落ちないように慎重に、所々ロープが張られている箇所はそれにつかまり落ちないように進む。4時間近くの格闘の末、九鬼山に到着。雪をかぶった富士山と奥秩父の山々の絶景が迎えてくれる。
10時間という長丁場なのでエスケープルートをいくつか設けてあるが、最も簡単に下山できるのが九鬼山から下山するコース。休憩中に「どうする?」「降りる?」「えー裏切るの?」「XXが降りるなら降りようかなー」など聞き捨てならない会話、責任を人に押し付けようという会話が繰り広げられている(ようであるー聞いてないふりをしていた)。しかし、やはり大島さんの「みんなで高畑山行きましょうよ」という何気ない一言が「んー」から「何とかなるかな」に変わり、全員で先に進む。しかし、女性陣のザックはまるで無尽蔵の食料倉庫のようである。次から次へと食料が出てくる。それも休憩する度に(おすそ分けごちそうさまでした)。山の楽しみは登るだけではないということを改めて考えさせられる。
ここから高畑山の稜線は倒木が多い。それを時に乗り越え、時にくぐり、回避した回り道を進む。さらにここもアップダウンが連続する。巻き道がないためすべてのピークを登り、滑りやすい急下降を下る。そのうち林道に出て、大桑山(高畑山の手前のピーク)の登り口まで舗装路の登りをしばらく歩くが、それまでの疲れもあり足取りが重い。そして大桑山へは草を掴みながらの超急登の登り口。この急登が延々と続く。しかし、急なアップダウンに7時間も痛めつけられたとは思えないほど集団はしっかりと進む。大桑山を経て、そして高畑山へ。疲労している面々はついついその辺のピークを勝手に終点の高畑山と思い込み「もう少し(かもしれない)」と懸命に登っていくがそれは無残にも裏切れら、「これが最後(のピーク)」という会話もむなしく宙に漂う。疲労が募るが当然終わりは来るものである。とうとう高畑山に到着。富士山は大分霞んできているがまだ姿を見せている。全員無事に高畑山到着である。下山し鳥沢の駅に着いたのは18:30。11時間の大縦走、皆さん大変お疲れさまでした。
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